健康なお子さんへの接種、慌てる必要はありません。
1. 感染しても無症状～軽症。
2. 副反応が多い。痛み、発熱等。
3. 10年後の影響は不明。
ワクチンは強制されるものではありません。
こどもが接種しないとイベント等に参加できない、
というような扱いは避けなければなりません。
逆に接種しないよう強制されるものでもありません。
＜ワクチン＞
日本で接種可能なファイザー社製、モデルナ社製ともにメッセンジャーRNA（mRNA）を利用したワクチンです。
mRNAワクチンは人類史上初です。
これまでの、不活化ワクチンや生ワクチンとは全く異なる製法です。
mRNAは不安定なため、長期に渡って人体に影響を及ぼすことはない、と理論上考えられています。
しかし、10年後の影響は誰にも分かりません。長期間の観察が必要です。
成人と小児では10年後の副作用の重みが違います。
また、痛み、だるさ、頭痛、発熱等の副反応が多いです。
特に2回目。私も2回目接種の後、痛みで腕が上がりませんでした。
翌日が休診で本当に良かったです。仕事にならなかったと思います。
国産のワクチンも臨床治験が進んでいます。
より副反応の少ないワクチンに期待しています。
＜小児の特徴＞
1. 感染しにくい。2. 症状がでにくい。3. 重症化しにくい。
日本の小児は肺炎にもならず、亡くなっていません。
日本で20歳未満の死亡は0です（表）。
お子さんの新型コロナウイルス、 過剰な心配は不要です。
また、2歳未満のお子さんにマスクは不要です。
窒息や熱中症のリスクがあるため、むしろ危険です。
＜変異株＞
ウイルスが変異するのは当たり前です。
RNA（ribonucleic acid、リボ核酸）ウイルスは不安定なので、どんどん変異していきます。
ウイルスは単独では生きていけません。
宿主（しゅくしゅ）と呼ばれる感染した細胞が必要です。
そのため、強毒性で感染した細胞も死んでしまうと、ウイルスも死んでしまいます。
感染力が弱いと感染細胞が増えないので、それ以上広がりません。
どんどん変異を繰り返し、より感染力の強い、弱毒性のウイルスが選択されていきます。
変異は特定の国だけで起こるのではありません。日本でも起こります。
＜TVを消して＞
不安をあおるTV、ネット、SNSに惑わされないためにはどうしたらよいでしょうか？
TVを消して、スマホを置いて、安心して、目を見て、
お子さんには、「大丈夫だよ」、と言ってあげて下さい。